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肩の痛み

◆肩の痛み

肩の痛みと聞いてまず思い着くのが『五十肩』ではないでしょうか。

■五十肩

江戸時代の太田全斎が記した書物『俚言集覧(りげんしゅうらん)』の中に「凡、人五十歳ばかりの時、手腕、骨節痛む事あり、程過ぐれば薬せずして癒るもの也、俗にこれを五十腕とも五十肩ともいう。また長命病という。」という一節があります。世間でよく使用されている『五十肩』という言葉は、江戸時代から使用されている言葉で、あくまでも「歳をとって肩が痛くなった状態」程度の肩痛の俗称と考えて良いでしょう。現在では五十肩と同等の意味をなす医学的な名称として肩関節周囲炎という病名(症候名)があります。

■肩関節周囲炎

肩関節の組織に何らかの炎症が起こり痛みや動きの悪さが生じている状態で、痛みが強くて動かせない“急性期“ 、痛みが徐々に軽減していくが肩の動かしづらさ(拘縮)が著明化してくる“凍結期“ 、痛みはないが可動域制限ががある“解凍期“ の3つの時期に分けて考えられます。

■どうして肩関節に炎症が起きるか

原因としてはさまざまあり、肩をぶつけたことによる炎症(外傷性腱板損傷)、肩をくりかえし過度に動かしたことによる炎症(腱板炎、腱板損傷)、体内から自然に生じた結晶(石灰)が沈着して起こる炎症(石灰沈着性腱板炎)などが考えられます。レントゲンのみでは原因を評価できないことが多く、超音波画像診断装置やMRIが診断に有用となります。

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